原文 889 文字

男女平等について無関心だった私が関心を持ち始めました。私は男女平等になるために次のようなことが必要だと思います。 私たちは、生まれや育ち、性別、年齢などに関わらず、一人の人間としてその自由や尊厳について他人や社会から等しく扱われる権利があります。しかし人々の意識や社会のしくみの中には、まだまだ「男は仕事、女は家庭」という固定的な性的役割分業の意識や女性に対する偏見が強く、社会的習慣や常識という形で入っており、女性の多様な生き方を制約しています。地域社会や日常生活に男女平等を根づかせるためには、女性も男性も一人ひとりが自分自身の意識を日常生活のなかで問い直していくことが必要だとおもいます。 人間尊重の精神を確立するには、家庭教育をはじめとして  → 、 保育園、幼稚園、学校、社会のあらゆる場と機会を通じて、男女平等観にたった教育の積み重ねが私はもっとも重要なことだとおもいます。男女共同参画社会は、人権の尊重と男女の平等を基本的な理念とする社会であり、一人ひとりの人権が尊重され、男女が互いにその性と生命、人格を尊重していくことで、はじめて実現されるのです。また、女性自身も自分の生き方や価値観を振り返り、自らの女性問題を自覚し、乗り越えていく力をつけることが要請されています。 私たちの社会は女性と男性がほぼ半数ずつで構成されており、女性もほとんどが男性と同様に何らかの社会経済活動に参加しています。それなのに男性がそうした重要な役割をほとんど独占してしまっているということは、女性の社会経済活動を せめて  → 狭めて いると同時に、人材を適切に活用できていないという点で社会全体の損失でもあります。もちろん、資質や能力によってそれらのポストや役割が決まるなかで、自然に男性の比率が高くなっているという反論もありますが、これまでの固定的な役割分担意識などのもとで女性がそうした資質や能力を育て、また、発揮する機会から 疎外されて  → 疎ん(ぜ|じ)られて きたことが最も大きな原因ではないでしょうか。男女平等社会では、こうした性別による固定的な観念から解き放たれ、男女の平等と個人  → の 能力を大切にすることが基本になると思います。

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